ぬいぐるみと鉗子(かんし)

使用中の鉗子
使用中の鉗子

ぬいるぐみは生地を中表に縫って、返し口(縫わない箇所)から表にひっくり返します。

このときのツールが鉗子で、元は外科手術用です。

ぬいぐるみ以外には、ペットの耳毛抜き、釣りあげた魚から釣り針を外すツールとしても使われているようです。

 

いずれにしても、がっちり挟んで、抜けないために最適の道具ということです。

手芸店で売っている鉗子は、長さが12.514cmで、先が真っ直ぐなものと、曲がっているものがあります。

 

僕が使用している鉗子は、上記写真の5本です。

左から10cm12.5cmが直と曲各1本、14cm20cmです。

この中で、最も使用するのが、12.5cmの直です。これ1本あれば、大体の返しに対応できるのですが、縫ったパーツが長くて奥まで届かないときに14cm20cmを使用します。

 

テディベア教室で、指定されて買った12.5cmの曲は殆ど使用しません。

先が、直が曲かは、個人の好みのように思うのですが、小さいぬいぐるみには直が適しているように思います。

 

全長が123cm以下の小さなぬいぐるみには、ほぼ10cmサイズを使用します。

このサイズはマイクロモスキートといって、先が細く、細かい返しに適していますが、手芸店では販売されていません。

 

 

 

有鉤の形状
有鉤の形状

なおかつ、先が有鉤(ゆうこう)といって、鉤状になっており、挟むとちょとやそっとでは抜けませんので、重宝します。

 

ただし、この有鉤は、ある程度鉗子を使い慣れていないと、布地を破ってしまう可能性が高いと思います。14cmサイズのものも有鉤になっており、大きめサイズで抜けやすいパーツの場合、これを使用します。

 

鉗子の使い方としては、引っ張りだす方法と、押し出す方法がありますが、僕はもっぱら引っ張る方です。押し出す方は布を傷めないのですが、布地が厚かったり、曲がっていたり、小さかったりすると、表に返すのに一苦労です。

 

引っ張り出す方法も慣れると、布地を傷めることは少なくなります。

 

8cm以下のサイズのウサギの耳などは、(僕の技量では)押し出す方法では返せません。