大きさと価格について

色々な大きさの子がいます
色々な大きさの子がいます

結論から先に書きますが、ハンドメイド作品のうち、ぬいぐるみやテディベアの実質的な価格は、大きさに比例しません。これについては、数多くの作家がブログやSNS、ホームページで書いています。

しかしながら、多くの作家は、概ね同じ作りの場合、小さな方を安くしています。

 

プロダクト品は、原材料費や輸送費の関係で、小さければ小さいほど安くなる傾向にあるので、お客様の頭のなかでは、小さいほど安くて当然、という公式がなりたっているため、小さい子と大きいこの価格が同じなら、小さい方が割高である、と考える傾向にあるから、少なからず気を遣って、実質的な価格より安くしているのです。

 

ハンドメイド作品の場合、原価は、作家の制作にかかる人件費が大半を占めます。(個人的には、実質的な価格とは、作り手の制作時間を考慮した価格だと考えています。)

 

4cm以下の作品は、1015cm位の作品に比べ、手がかかる箇所が違い、場合によっては、殆ど制作時間が変わらないものも出てくるのです。特に5ジョイントで極小サイズのものは手間がかかります。

 

もの作りの経験がある方はこのことを良くご存じなので、こちらが、小さな作品に製作時間を考慮しない価格をつけていると「随分安いですが、本当にこれでいいんですか」と言われたりもします。

それでもプロダクト品と比べる人は、価格を見て、ギョッとした顔をしたりすることがあります。過去に、「何故この大きさでこの価格なのか」と、聞かれたこともあります。

 

極小のものと、中程度の大きさもものでは、まるでジャンルが違う作品だということが、多くの人に理解されれば、作り手としても、大手を振って、実質的な価格をつけることができるのですが。

 

その点、比較的大きな作品は多少高額でも、多くの方に受け入れやすいように思います。