テディベア作家やぬいぐるみ作家はアーティストか、ということに関して、私見を書いてみます。
いきなり結論を書けば、テディベア作家=アーティストではないが、ごく一部に僕からみて、アーティストと思える人がいる、ということになるでしょうか。
某協会が、テディベア作家をアーティストと呼んでいますが、気恥ずかしい限りです。
何をもってアーティストというか、というのも人によって違うので、取り敢えず自分なりの定義を書くと「周囲に迎合することなく、自らの思うまま、信じるままに制作し、かつ感動を呼ぶ作品が作れる人」となります。
僕の知っている範囲では、現在作家として活動している方の1割に満たない方が(僕から見て)この定義に当てはまります。僕は、この1割弱の方々を尊敬しています。
勿論、その作家に人気があるか、売れているか、は一切関係ありません。全く売れていない方もいますし、殆ど知られていない方もいます。
念のために書いておきますが、自分の中では、感動と感心は異なります。
技量的に優れた作品、職人肌の作品には感心させられますが、感動するとは限りません。
自分自身のことについて書くと、自分はしっかりと周囲(お客さんや、ファンの方々)の嗜好を気にしていますし、制作に関しても、周囲に大いに振り回されています。
感動する作品が作れているかどうかは自分ではわかりませんが、全く自信がありません。
ただ、部分的にアート的な要素を取り入れる工夫はしていますが、自分自身はアーティスト指向ではありません。
かといって、職人指向でもないので、実に中途半端なのですが、(売れたら嬉しいですが)売ることだけを目的とはしておらず、人が自分の作品を見て、微笑んでくれたら良いな、おだやかな、優しい気持ちになってくれたら嬉しいな、と思って制作しています。
今も、「絵本から抜け出たみたい」「見ていると癒やされる」というお客さんの言葉に励まされて制作しています。
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