粘土について1

陶人形。質感が違うでしょ。
陶人形。質感が違うでしょ。

元々陶人形作家としてスタートした身としては、ぬいぐるみが主体となっても、様々な箇所で粘土を使用しています。

今回は、2回に分けて、自分が使用する粘土の種類とメリットデメリットについてお伝えします。

 

まず、一番使うのが樹脂粘土と石粉粘土です。

樹脂粘土については、当初パジコのモデナを使っていましたが、ダイソーの樹脂粘土でも、なんら遜色がないことがわかってからは、ダイソーのものを使っています。

用途は、目玉、爪など、半透明の質感を出すとき。

 

メリットはいったん固まったら、形が崩れたり、欠けたりしないこと。デメリットは乾燥に日数を要すること、さらに乾燥する途中で多少歪むこと。また乾燥したら、加工が難しいこと、でしょうか。

 

これの対局が石粉粘土で、メリットは、乾燥後も細かい加工がしやすいこと。紙やすりなどで繊細な加工が出来るので、鼻や口などに使用します。パジコの製品(ラドール)が圧倒的に良いので、これ以外は使いません。

 

乾燥に日数を要しますが、オーブンで焼けばすぐに固まります。デメリットは、樹脂粘土と比較すると、脆いこと。落としたりすると欠けることがあります。

 

次に良く使うのが、紙粘土(こちらもパジコ製が良いと思います。100均の製品は使えません。)。

これは、鼻や口、その他色々な部分(カッパの甲羅とか。)に使います。メリットは柔らかいので、針を通せること。布をかぶせて縫うと、多少の弾力もあり、粘土が入っているのがわからないほど、ぬいぐるみに馴染みます。

デメリットは、石粉粘土や樹脂粘土のように尖ったものなど、細かい表現が難しいこと。

乾燥に日数を要すること(オーブンで焼くと、お餅のように膨らみます。)。

 

木粘土はチビシリーズの手足に使っていますが、木の質感を出したいときだけに使います(これもパジコ製)。石粉粘土ほど細かい加工は難しいですが、紙粘土よりは加工しやすいでしょう。

 

 

次回は、オーブン粘土、陶土、油粘土等についてご紹介していきます。