今回は自分の個展での失敗談をお話しします。
先日、以前通っていた某教室(なんの教室かは敢えて伏せます。)の先生から、作品展開催のお知らせハガキを頂きました。
久々にお会いし、じっくりとお話ししたいと思い、イソイソと出かけました。
先生はお元気そうでしたが、先客と話し込んでいたので、暫く離れて作品を見ていました。
気がつくと先客が帰っていて、先生が近づいてきて、「お久しぶりです」と話しかけてくれました。二言三言話した直後、新たにお客さんが来て、先生は「ちょっとごめんなさい」と言って、その客の方へ行きました。とても大事なお客さんだったのでしょう。
そのお客さんが帰ったら、じっくりと話そうと思い、しばらく絵を見るふりをして待っていましたが、相当な時間の経過後、新たなお客さんが来て、先生はそのお客さんのところに行きましたので、さすがに諦めて、先生にお別れのご挨拶をして帰りました。
数年前に開催された作品展の時は、20~30分くらいお話が出来たのに、と思いながら、トボトボと帰りました。
帰り道、突然、脳裏に浮かんだのは、2年半前に、自分が個展を開催した時のことです。
「あっ、自分はもっとヒドいことをしていた。」と気づいたのです。
4日間の開催期間中、お客さんが少なくて、暇なときもあったのですが、土日のピーク時は、一度に4人位集中的にお客さんが来たことがありました。
その時、何名かの知人・友人を、殆ど会話も出来ないで、返してしまったのです。
しかも、中には、かなり遠方から来た人もいたというのに・・・。
僕は、自分が作品展に招かれたとき、主催者と長話するのは、新しいお客さんが待っていない時だけにしています。ところが、個展や作品展に行き慣れていない人の中には、久しぶりに会えた主催者と話したいがために、周囲が見えていない人も、結構いるのです。
自分も、あの人とまだ話していないのに、と思いつつ、中々目の前の人の話を遮って、次のお客さんにところに行けなかったことを思い出しました。
先生が、話を切り上げることが出来なかったのもやむを得ないと思うとともに、トボトボと帰った自分の気持ちを胸に刻み、次に個展を開催した時は、目の前の人との会話を遮る勇気を持って、観に来て頂いたすべての人と充分な会話ができるようにしよう、と思った次第です。
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