主役とわき役

これは僕のしゃけだよ
これは僕のしゃけだよ

人形やぬいぐるみを作る際、かなりの人が、しばらくすると、引き立て役、わき役を作りたくなってくるようです(写真は、くまとしゃけがセットになった、メンバーの作品です。しゃけは、わき役ですが、とてもゴージャスで、今にも動き出しそうですね。)。

ドールなら、服や靴などの装飾品がわき役でしょう。

また、ドールの場合、動物のぬいぐるみや人形がドールを引き立てるわき役になっているイ写真が沢山インスタにアップされています。

僕が作っている動物の人形やぬいぐるみの世界では、ドールに比べて比較的わき役が少ないのですが、僕のように、動物の人形やぬいぐるみは、すっぽんぽん、裸が一番と思い、なにも足さない派は、どんどん少数派になってきました。

動物に服を着せるのは、ベストや帽子程度はいいとしても、ドレスを着たクマなどを見ていると、一体どっちが主役だ、と思いたくなる作品もあります。

などと、偉そうなことを言っていますが、僕の場合、本当のところを言えば、本体(動物のこと)を作るのが精一杯で、引き立てアイテムを作るほど余裕も余力もない、というのが正直なところです。

いや、余裕や余力が仮にあったとしても、本体にマッチした、素敵な引き立てアイテムを作るセンスがないのかもしれません。

展示会で、他の人の作品を見て回ると、ぬいぐるみに、ちょっとした首飾りやアクセサリーをつけたり、ベストのような軽い服で、本体をグッと引き立てている人を見ると、センスがいいな、と思います。

こういう人は、大抵展示スペースのインテリアも、名刺のデザインも、おしゃれで素晴らしいので、自分には到達できそうにない世界かな、と思ったりします(この辺り、男性作家には越えられない壁がありそうです。)。

当教室でも、長く通っている人は、作品に色々小物をつけ始めています。

皆、とても楽しそうに本体に合わせて引き立て役を作っているので、主役とわき役がトータルで、ひとつの作品なのかな、と思います。

 

 この作品に、どんなアイテムを足そうか、と考えるのも、人形・ぬいぐるみを作る楽しみのひとつなのでしょう。