椅子職人に出会う

今日、流通センターで開催された第50回「IDOLL」に出展しました。

このイベンド、今回が2回目、お陰様で、ワークショップでご紹介したちびクマ達が、大変好評でした(お買い上げいただいた方のうちお二人に、早々にクマ達をご自分のインスタのページにアップして頂けたのが、とても嬉しかったです。)。

但し、ドール系のイベントですから、モヘアのテディベアもブローチ類も見向きもされませんでした。

ちびクマ達は、お人形のお供として買って頂いたのだと思います。

さて、今回は、お隣のブースのドール用の椅子を展示していた方のお話をさせて頂きます。

この方、ブランド名を「うっどぺっかぁ」といいますが、御年75歳で、溌剌としていました。

お伺いしたところ、この道20年とのこと。

50歳の頃脱サラで事業を始めたのですが、若い頃より趣味で木工の帆船を作っていたそうです。

サイドビジネスで55歳頃より、6分の1サイズの家具を創り、百貨店などのイベントで販売を始めたそうなのですが、さっぱり売れなくてやめようかと思っていたところ、お客さんから、人形用の椅子を作ってドールの展示会に出すときっと売れるよ、と言われ、試しに出してみたところ、百貨店の何倍も売れ、「これはいける」、と思い、脱サラで始めた本業をやめて、依頼20年この道一筋といっていました。

「本物のサイズに拡大しても、見劣りのしない作りにしている」とおっしゃるだけあって、その創りは見事でした。まさに、椅子職人です。全体が、組み木で出来ており、確かに精巧な作りですが、驚いたことに人形には全く興味がないとのこと。

自分はてっきり、ドールイベントに人形用のツールを出展している方は人形好きな方ばかりかと思っていました。

また、今回、なにより感激したのは、この方が、「80歳まで出展し続ける。」と言われていたこと。

アドバイスとして、「とにかく継続すること。」という言葉も頂きました。

長く続けることで、ジワジワとFANが増え、少しずつ売れるようになるから、とにかく続けなさい、と言われました。

僕は、勝手に、70歳を少し過ぎれば、気力体力も減退し、創作意欲がなくなるだろうと思っていたのですが、この方のお陰で、物凄く勇気つけられました。

これらの言葉が、今回のイベントの最大の収穫です。