ここに、「日本のテディベア作家100人」という本があります。
1997年、今から20年前に発行された本で、当時日本国内で活躍されていた、代表的なテディベア作家100人を見開きで、左にその方のプロフィールとコメント、右側にその方の作品の写真が掲載されています。
新刊としては、本屋に並んでいませんが、僕はたまたま、BOKKOFFで、定価の半額で購入したのですが、ネットでも流通しており、読もうと思えば手に入る本です。
この本を見ると、20年の重みを感じます。半数以上、全く知らない方々が掲載されています。
テディベアの世界は、作り手も、FANも限定された、とても狭い世界ですが、それでも20年も経過すると、大変な様変わりをしています。
まず、掲載された100人のうち、今年の国際フォーラムのコンベンションに出展された方は8名(数え間違いはご勘弁)。
予想以上に少ない数です。もちろん、この100人の中に、僕が知っているベア作家さんで、コンベンションに出展しなかったけれど、精力的に活躍されている著名な方もいます。
しかし、それはごく少数なので、それ以外の作家さんについて、ネットでお名前を検索したら、全くヒットしない方が、数多くいらっしゃいました。
ヒットしても、その活動は細々といった方が殆どで、現在のテディベア作家100人を選ぶとすると、ガラリと入れ替わっているのがわかります。
20年前、「生涯創り続けます」とコメントした方が、全くネットでヒットしないとなると、何か事情があって、創ることを断念したのだろうか、と思ってしまいます。
でも、本当のところは、20年同じフィールドで、飽きられないで活躍するのがもの凄く難しい、ということなのではないでしょうか。
その証拠らしきものとして気づいたのですが、現在もトップクラスの、数名の作家さん(敢えて名は伏せます。)の20年前の作品が、現在とは全く異なり、まるで別の作家の作品にみえることです。
常に創意工夫をこらし、変身されたのでは、と思い、敬服します。
どんな世界でも、一時の人気に安心して自己改革をしていかないと、忘れられてしまう、ということでしょうか。この世界も、人気稼業なので、芸人さんの世界に似ているのかも。