好きな画家は、巨匠より、無名のイラストレーターだ、と以前Blogにも書きましたが、今回は、大好きな画家のひとり、アメリカの現代画家である、Mark Ryden(マークライデン)について、書いてみます。このBlogを書いている現在で、54歳ですから、僕より若い画家です。この方は決して無名ではなく、アメリカでは相当な人気作家です。
洋楽ファンであれば、マイケルジャクソンのCDジャケットを描いたこともあるので、「ああ、あの絵を描いた人か」と思うでしょうが、日本での一般的な認知度はとても低いと思います。一年に10回以上美術館に足を運ぶような絵画好きの人も、知らない場合があります(以前にも書きましたが、日本人は巨匠好きですから。)。
しかし、紀伊国屋の美術書コーナーでは、画集が平積みされる程の人気作家でもあります。
一部の、ファンタスティックなイラストやポップな現代絵画が好きな人だけに知られている、といったところでしょうか。
レデイガガが、肉の水着を披露したことがありますが、おそらく着想はライデンからでしょう。ライデンの画集の表紙に、肉のドレスを着た女の子のものがあります。
イラストの世界では、「これはマークライデン的な絵だ」といってもいいくらい、追従者は沢山います。
それだけ、絵に魅力とパワーがある、ということでしょうか。
とても緻密に細かいところまで丁寧に描き上げているですが、全くリアリティのない、不思議な世界観を持っています。
「ふしぎカワイイ」「不気味カワイイ」という言葉がピッタリくるようで、自分自身も、作品創りで、かなり影響を受けているようです。
可愛いけれど、少し残酷な絵もあり、残念ながら堂々と子供に見せられない絵もあります。
奥さんのマリオンペックも同様な不思議な絵を描きますが、この人の絵も好きです。
似た傾向の人気作家にレイシーザーがいますが、この人はもっとクールで、「不気味かっこいい」といった感じでしょうか、レイシーザーも好きですが、僕は、この二人なら、マークライデンの世界を選びます。
興味のある方は、是非Googleで検索してみてください。