昔から音楽を聴くのは大好きですが、ロック・ポップス(主として洋楽)を中心に、ジャズが少々、クラッシクはほとんど聴きません。
アートの中でも、絵画は、絵本作家やイラストレーターが描く作品が最も好きで、造形物は、勿論ハンドメイド作家が作るものが好きです。
特に、カジュアルで、絵画も造形物も、身近に感じられる現代作家の作品に惹かれます。
音楽は、日本人一般の嗜好に割と一致しているのですが、絵画や造形物については、日本では、歴史的に巨匠と呼ばれる人の作品に注目が集まり、絵を観に行く、といえば、例えば、「ルノワール展」や「フェルメール展」が思い起こされるでしょう。
絵を観に行くといって、イラストレーターの個展を覗いたり、好きな絵に絵本作家の名を挙げるのは、ややマニアックな人と思われがちです。
いったいこれはどういうことでしょう?
クラシック音楽程、巨匠の絵を鑑賞するのが難しくないからか。
確かに、印象派の絵は誰にでも受け入れられる要素があるのは理解できます。
でも、個人的には、イラストレーター、絵本作家の作品の方が、余程観ていて楽しいし、親しみやすいし、気軽に楽しめるのですが。しかも、作者に会って、話せる可能性もある。但し、中には、巨匠の絵を遥かに超える難解な絵を描く人もいますが。
全世界的に評価の定まった人の作品を観るより、自分だけのお気に入り作家を身近に発見する方が、個人的には断然楽しいのですが、この楽しみ方は、あまり一般的でないようです(傲慢を承知で言えば、この楽しみ方を知らないなんて、勿体ないですよ、と言いたい。)。
残念ながら、気軽に、身近にある絵や造形物を、アートとして鑑賞する文化が現代日本には、ないのだな、と思います(浮世絵は、庶民の気軽なアートとして、生活に深く浸透していた、と何かの本で読んだことがあります。)。
絵を鑑賞することが好きな人も、大半がアートの範疇をかなり狭く捉えています。
人形やぬいぐるみ好きな人は、作品をアートとして楽しんでいるのですが、やはりマニアックな人達と思われがちです。
いつの日か、ポップス音楽を楽しむように、普通に、誰もが、身近な作品(身びいきでいえば、特にハンドメイド作品)を気軽にアートとして楽しむ日が来ればいいな、と夢想しています。
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