今回は、僕がアトリエ兼ワークショップの場として使用している、コワーキングの、「PAX Coworking」についてご紹介します。
コワーキングというのは、共同のワークスペースのことで、フリーランスの人は、ご存知でしょうが、僕は一昨年まで、「コワーキング」の存在を知りませんでした。
公務員であった頃、ハンドメイド作家になろうと決めた時点で、自宅以外に創作の場が必要であることを痛感していました。
なにしろ、自己管理能力がないので、自宅をメインの創作場所にすると、ダラダラとすることがほぼ、確実視できたので、真剣に探しました。
ネットで調べたところ、共同のワークスペース=コワーキングがあることを知り、自宅がある経堂に近い、新宿、渋谷、下北沢中心に候補に挙げ、実際に5~6カ所回ってみました。
使用料、通いやすさ、雰囲気、広さ、使いやすさ等々、色々な角度から検討しましたが、どれも、自分にとっては何かが欠けていました。
決定的だったのが、デスクを広く使えないこと。自分の場合、道具や材料を広げるので、最低二人分のデスクスペースを使うのですが、大抵のコワーキングで、原則無理と言われました。
最後に残ったのが、下北沢の「レインボー倉庫」で、アート活動をする人をターゲットとした、ワーキングスペースでした。ここは、たっぷりとスペースが使えるようでした。
作家仲間が出来るというメリットもとても魅力に思えて、ここを使いたい、と思ったのですが、使用料が遥かに予算を超えていました。
もう諦めかけていた頃、経堂に「PAX Coworking」があることを知り、早速尋ねたところ、たまたまオーナーの佐谷恭氏(この方は、かの有名な「パクチーハウス東京」のオーナーでもあります。)がいらっしゃって、説明を聞いて、自分の思う条件がすべて満たされていることを知り、その場で利用することを決めました。
しかも、その後の話し合いで、ワークショップを開催する際は、他のメンバーの了解を得て、スペースを空けてもらっています。
メンバーには、様々な業種の方がいます。創作関係は、僕以外にデザイナーがひとり。その後、暫くして知ったのですが、「PAX Coworking」が日本で最初のコワーキングなのだそうです。
佐谷氏も「PAX Coworking」を仕事で使用しており、身近にいるので色々なことを気軽に訊けること、広いスペースを使えること(勿論空いていればですが)、何よりアットホームな雰囲気であること、が有り難く、こんなコワーキングは他にないだろう、と思いました。
しかし、その後、他の「PAX Coworking」のメンバーに聞いたところ、都心を離れた、あちこちに、アットホームなコワーキングは存在するようです。
創作の活動場所にお困りの方、ご自宅の周辺で探してみては?