男性作家と女性作家

i-ppo たおか 田岡正臣 ハンドメイド作家 人形作家 テディベア 陶人形 経堂
2016年1月の個展展示作品

 ハンドメイドの世界は、ジャンルにより多少の差はあるものの、作者の7~8割は女性です。

アクセサリーなどのジャンルは、9割が女性でしょう。

僕がメインに創る人形・ヌイグルミの世界も、9割弱が女性の作り手です。

木彫りや、陶芸は、やや男性優位のようですが、まあ全体的には圧倒的に女性中心です。ここでは、男性は少数派なのです。

個人的な偏見かもしれませんが、もし男性に仕事の足枷がなかったら、男性の作り手は、もっともっと増えるはずです。

 さて本題に入りますが、僕は、作者名を伏せて人形やぬいぐるみを観ても、なんとなく男性が作ったものか、女性が作ったものかが、判るように思えます(もちろん、とんでもない思い違いをする時もありますが。)。

設計と言うか、組み立てがしっかりと練られた、図面をひいて作られたような作品は大体において、男性作家の手によるものが多い気がします。

一言で言うと、「かっちり」作った、という感じ。

作品の力強さ、繊細さには、あまり男女差はないように思います。

しかし、具体的に説明するのは難しいのですが、男性の繊細さと、女性の繊細さは違うようです。

繊細な男性作家の作品は、全体的な雰囲気の中に醸し出されることが多いように思いますが、女性の場合は、細部に繊細さが宿るような気がします。

 でも、全体的に、細かくきっちり作り込むのは男性に多いので、なかなかうまく説明がつかないのですが。

また、どのジャンルでも、色の繊細さは女性に軍配が上がるように思うのですが、どうでしょう。

僕は、名前を伏せていると、女性作家と思われることが多いのですが、これは扱っているテーマと作風からだと思います。僕の場合、好きなハンドメイド作家は(男性作家が少ないせいもありますが)、ほぼ女性です。

 現代画家も、女性作家の作品に惹かれます(古典的な巨匠には女性がほとんど居ないのは何故でしょう。活躍する場が与えられていなかった、ということでしょうか。)

 特に、細部に繊細さが宿るような作品に憧れ、自分でも表現したいなと思うのですが、残念ながら、そういった「繊細さ」を、ち合わせていないので、鑑賞して感動する側に廻るしかないか、と思ってます。