僕のハンドメイド遍歴2

i-ppoたおか 田岡正臣 経堂
初期の頃 制作中の陶人形作品

 宮腰先生から教わっていた陶人形は、ようやく、やりたいことに出会えたな、という感じでしたが、残念なことに、先生が遠方に引っ越されることになり、教われなくなったのです。

宮腰先生より、「教えるべきことはすべて教えたから大丈夫」と言われ、新たに陶人形を制作できる場所を探すこととしました。

 幸い、僕が住む世田谷区経堂の街に「まだん陶房」という陶芸教室があり、すぐにそこの自由会員となり、現在に至っています。

「まだん陶房」は、自由会員になると、予約がなくても、何時間でも作陶できるので、自由に創りたい人にとっては、抜群の環境です。

主宰の李先生やスタッフの方にも助けられ、本当に有難い場所が得られたな、と思っています。

しばらく陶器で動物を制作していましたが、色々な素材で動物を作ってみたくなり、テディベアやぬいぐるみの制作テクニックも身に付けようと、中野のテディベア教室「アイザックベル」に通うようになりました。

同時並行で、自宅で、色々な素材を使って、自分が思うものが作れないか、あれこれ試していました。

様々な粘土や布地を使用していくうちに、和紙を貼り合わせたら面白いのでは、と思いつき、この時の発想が、創作の三本柱のうちの一つである、ペーパードールになっています(他は、陶人形、テディベア・ぬいぐるみ)。

 僕は、人から何を創っているかと聞かれたら、人形(ドール)とぬいぐるみを作っています、と言いますが一般的な人形(ドール)のイメージは、ビスクドールや、球体関節人形を始めとした、リアルで精巧な女の子の人形でしょう。

 女の子も重要なモチーフのひとつですが、動物への興味が圧倒的で、どうしても動物が先にきます。

人形は、「ひとがた」と書きますから、狭義では人間を模して作ったものだけであることは百も承知しています。

 Wikipediaでも、広義では動物を模して造ったものも含むとあるので、安心して人形を作っています、と公言しています(逆にヌイグルミと言うと、動物のイメージが圧倒的ですよね。)。アイザックベルは3年通ってやめ、ほぼ同時期に4年通った漆教室もやめました。

有難いことに、レザークラフトを含め、習ったことすべてが今の創作活動に役立っています。

この間、キャンドル教室やガラス細工教室にも、短期間ですが、通いました。

これからも、作るものは、動物がメインで、女の子の人形も作っていきたいと思います。

 素材は、使えそうなものはすべて試すつもりです(何故なら使えるものを発見した時の喜びが、とても大きいから。)。

ただカワイイでなく、どこか変で、ゆるく、ブスい子達。

見て、眺めて、ホッとしたり、思わず笑みが浮かぶような作品を創っていければな、と思っています。

 また、大勢の人に、人形やぬいぐるみを創る楽しさを伝えられたらいいな、とも思っています。