僕は、今教室兼アトリエを借りています。
実質的には、押し入れがある6畳の部屋と4畳半のキッチンのアパートなのですが、広さ(24㎡)としては充分満足しています。
押し入れは、ふすまを外して、棚(これが結構広い。)として使用しおり、6畳に6人掛けのテーブルを中央に置いて、椅子を4脚置いています。
先日、教室のメンバーで2番目に古く、既に作家として活動されている方がアトリエとしてアパートを借りたのでどうぞ見に来てください、と言われたので、他のメンバーと一緒に遊びに行きました。
親御さんの介護を兼ね、実家のすぐ近くにアトリエを構えられたのですが、広さは、ほぼ僕のアパートと同じですが、おしゃれなインテリアにしているところが、僕のアトリエと違うところでした。
やはり、アトリエがあれば、快適だなあ、と再認識しました。
アトリエの良いところは、
1 自宅とは違うので、完全に気分の切り替えができて、作業に専念できる。
2 材料置き場が広く確保できるので、材料の出し入れがしやすい(僕の場合、どこにどの材料を置いたがわからなくなっていますが。)。
3 広い机を確保できれば、作業効率が良い。
といったこところでしょうか。
自宅でも、一部屋を作業部屋として確保できれば、2と3はクリア出来るのですが、1の条件が圧倒的で、本当に有難い環境を確保できるのです。
誰しもが、自宅以外にアパートを借りることが出来る訳ではないのでしょうが、以前のDBにも書きましたが、今のアパートを借りる前は、コワーキングスペース(フリーランスの人達が共同で借りる作業スペース)を擬似的にアトリエ兼教室として使用していました。
その場合、1と3はクリア出来るのですが、2が確保できない、というデメリットがあります。あの頃は、毎日スーツケースで道具を持ち運びしていました(ロッカーも借りていましたがスペース足りなかったです。)が、金銭的な理由で、アパートを借りられないが、アトリエを持ちたいという方は、ロッカーのあるコワーキングスペースを検討してもいいかな、と思います。
教室に来られた方は、一様に「早くうまく作れるようになりたい」とおっしゃられます。
その時の、僕の台詞は決まっていて、「上手に作るより、素敵な作品、チャーミングな作品を作る方が大切ですよ。」と言います。
海外の方々と比べ、日本人は特に手先が器用な上、細かい作業が得意なので、時間をかければ、大抵の人はうまく作れるようになります。
とても上手に出来たハンドメイド作品は、見る人を感心させますが、感動させるとは限りません。
作者の熱い思いがこもっているとか、際立った個性があるとか、感動させる作品に至る道は色々あると思いますが、感心させる作品とは、方向性が違う、と僕は考えています(卓越した技術に感動する人も、中にはいると思いますが、僕はテクニックに感心はしますが、感動することはありません。)。
時間をかけ、繰り返し作っていればだんだん上達し、一定レベルまでは上手に作れるようになるのですが、うまく作れるようになったが故に、失われる魅力というのもあって、多少のつたなさがあった初期の作品の方が、魅力があった、という作家さんもいるので、ただひたすらに技術を磨くのはいかがなものか、と思います。
ただ、僕自身にも、自分が作りたいモノ、表現が、技術がないために、テクニック不足のために作れない、ということが往々にしてあるため、自分の表現したいことを実現するための引出しは沢山持っておきたい、と思っています。
そのためには、好奇心旺盛に、色々と試していきたいと思いますが、ソコソコの技術=うまさ、が伴わないとそのスキルは使えないと思います。
最後に一言でまとめれば、「うまく作ることを目標にする必要はない、それよりもっと大切なことがある」ということになります。この大切なことは、人によって違うと思いますが。
「現在、お陰様をもちまして、教室は満席になっています」という文言を、長らくホームページのトップに掲載していますが、新しくメンバーになるためには半年以上待って頂く状況が続いています。
この文言だけをみれば、教室がもの凄く混み合っているように思われる方もいるかもしれませんが、全然そんなことはなく、他の教室とは違う理由が幾つかあり、今回は、それをご紹介させて頂きます。当教室への入会を健闘されている方はご参考にしてください。
理由1
そもそも一人でやっているので、受け入れ人数に限界がある。
大手の教室のように、講師が何名もいる訳ではないし、講師である僕自身が制作も兼ねているので、教えられる時間に限界があります。
理由2
定員を2名に絞っている。
元々は3~4名を上限でやっていましたが、このコロナ禍で密を避けるため、上限を2名にしているので、いっそう受け入れ人数に限界があります。おそらく定員が2名以下の教室は、そんなにないと思います。
理由3
定員が定まらないので、新たに受け入れる人数を少なめに見積もっている。
コロナ禍で長期にお休み(復帰の意思がある方)されている方が結構いらっしゃるのですが、復帰の時期が不確定のため、一度に大勢の方が復帰されても困らないよう、新規受け入れを絞っています。
以上の理由により、新しい方が中々入れない状況が続いています。
これから入会を健闘されている方には本当に申し訳ないのですが、状況が変われば、受け入れることが出来ますので、気長にお待ち頂ける方は、お申し込み頂き、順番待ちをお願いします。
既に予約を済ませ、お待ち頂いている方々は、もうしばらくお待ちください。
※1日限りの単発ワークショップも現在休止しています。
前回お知らせしたネット販売(スペシャル企画)は、当初予定が3月15日から、24日までの10日間を予定していました。
初めての受注販売でしたが、ホームページやSNSをご覧頂いている方は既にご承知のとおり、3月17日の朝に締め切らせて頂きました。
本当に突然の締め切りで、楽しみにしていた大勢の方をがっかりさせてしまいしました。
一定数の方は、ホームページやSNSを一週間に一度しか閲覧しないのは承知していましたので、余裕を持って10日間に設定したのですが、2日間で200件を超える注文が入り、当初予定を大幅に超えてしまいました。これは作者にとっては、とても有難いことなのですが、制作期間も1年を超えそうなので、一部の方にはご迷惑をかけることを承知で締め切りの判断を致しました。
過去のネット販売から想定すると、10日間で、80~100件の受注が見込める(この見込みも結構厚かましいとは思いますが)だろう、と想定し、これだと年内には余裕で対応できそうだと考えてこの企画を実施したのですが、どうやら注文を頂いた方々のメッセージ欄を拝見すると、次第に「友人からこの企画を教えて貰いました」「知り合いのSNSで知りました」という文言が多くなり、どうやら最初に申し込まれた方々から、SNSを通してこの企画がドンドン拡散していったようなのです。
このままこの企画を続けると、とても処理しきれない数の受注を受けることになると思い、苦渋の判断をしました。
予測が甘かったとはいえ、まさかこんな短期間で、これほど多くの注文が入るとは、全くもって想像もつきませんでした。
もうこんな風にバズることはないとは思いますが、今後、もし同様の企画をする場合は、一定期間(例えば一週間)と、一定数(例えば100件)の受注のどちらかが、先に来たら、締め切ることを事前にアナウンスしたいと思います。
楽しみにしていたのに申し込めなかった方、本当にごめんなさい。
今回(3月15日~24日)のネット販売は、今までと違い、注文を受けて制作することにしました。
このブログを読んで頂いている方はご承知かと思いますが、僕(作者)は、過去のブログで、同じ作品を一度に大量に作るのは、面白くないのでやりたくない、と発言しています。
今回この意見とは矛盾する形での販売となるのですが、何故受注販売の形をとったか説明させてください。
今回注文を受ける子達は、過去の抽選形式のネット販売で競争率の高かった子(特にチビチビすずめやカラスは、常に競争率が20倍を超えていました。)6体を厳選しています。SNSのDMなどで、「何度申し込んでも当たらない」、というご意見や、ネット販売のメッセージ欄に「こんどこそ当たりますように」と書かれているなど、作者としては、さすがに申し訳ないという気持ちになっていました。
それと、もうひとつオーダーを受けなかった理由があって、これも過去のブログに書いたことがあるのですが、例え二つでも、同じモノを作るのが苦手(いや正直スキルがない。)だからです。
さすがにいつまでもこれを理由に逃げ回っていてはいけない、一度経験してみよう、ということで今回の企画に挑みましたが、やってみてキツければ、今回が最初で最後になるかもしれませんし、以外と平気だったら、時々やるかもしれません。
それでも、ひとつひとつ異なる子達を作る方が確実に面白いので、再度やるとしても、滅多にやらないことは、間違いないと思います。