オーダーについて

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ギュウギュウ詰め

先日、知り合いのテディベア作家さんに、直談判でテディベアを作ってもらえないか、とお願いしたところ、見事に断られました。

この方の作品は、とても自分好みで、ネイアニでは完売していたし、直接交渉して作ってもらおうと思ったのですが、考えてみれば、自分自身が、他からオーダーを受けても、余程のことがない限りお断りしているのに、自分勝手な奴だなあ、と我ながら呆れました(まあ、それだけ欲しかった、ということなのですが。)。Mさんごめんね。

それでも、作り始めたころは、依頼があれば、ホイホイと受けていたのですが、何回かやってみて、大変なプレッシャーであることがわかり、今では原則オーダーは受けていません。

世の中には、受注専門で活動している方もいて、半年先までオーダーが入っています、とSNS上に書いている人は、メンタルが違うのだな、と感心しています。

特に、愛犬、愛猫に似せて作ります、と宣言している方は、もう僕からすれば、信じられないメンタルの持ち主に思えます。

以前、展示会で、お客さんが、ピンクのベアを指さして、「この子と同じで、ブルーの子が欲しい」と言った時、魔が差して、「作りましょう」といってしまったことがありました。

色も、スマホの写真を見せられて、こんな色がいい、と指定され、製作に入りましたが、出来上がったものは、微妙に色が違うし、この子と同じと言われたのに、綿の詰め方で、表情も当初のクマと微妙に違うものが出来ました。

取り敢えず、完成品を写メに撮って、お客さんに見せたこところ、返事がなかなかこなくて、焦りました。結局、当初約束通り、とある場所で、手渡ししたのですが、現物を見せた時に、「嬉しい」と言ってくれたのですが、心底嬉しそうではなく、心が折れそうになった過去があります。

今でもSNSDMなどで、どうしてもあれが欲しい(が展示会には遠くて行けない。)と言われることがあり、現状でも数点は受けているのですが、①いつ完成するか約束出来ないこと、②希望するものと同じではなく、似たものしか出来ないこと、③色や形の指定はうけないこと、を条件にしています。

 

出来れば、完成した作品を、現物(または写真)を見て、納得した上で買って頂きたいものです。

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すこし愛して長く愛して

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怒ってないよ

昔、大原麗子という人気美人女優がいました。

森進一と離婚した後は、なんだか不幸な感じで、2009年に心不全で亡くなってしまいました(享年62歳。)。

その大原麗子が出ていたサントリーウイスキーの思い出深いCMに「少し愛して、ながーく愛して」という名キャッチコピーがありました。

この言葉が本当に好きで、時々ふと思い起こすのですが、ハンドメイド作家として、お客さんやFANから「少し愛して、ながーく愛して」もらえれば最高だな、と思います。

オードリーヘップバーンやBeatlesのように、「激しく(沢山)愛され、長く愛され」ることも、極まれにはあるでしょうが、一人の人が同時に幾つものこと(ぬいぐるみやテディベアだけが好きという人はあまりいませんから。)を長く愛するためには、穏やかな愛し方、愛され方でないと続かないと思います。

どんなジャンルでも、一時に物凄いブームになったモノや人は、忘れ去られるもの早いと思いませんか。

芸人や俳優でも、何十年と続いている人は、ブームとは離れたところにいた人が多いと思いませんか。

僕自身も、ジャンルを問わず、人やモノが好きになった時、一時の情熱が激しいほど、長続きしていません。

マスコミに、「静かなブーム」という言い方がありますが、表立っては騒がれていないが、緩やかに支持されている、ということらしいです。

(但し、飛びぬけて強烈な個性があると、一部の人に熱狂的に支持される傾向にあるようですが、この場合は、ごく少数の人に長く愛されるように思います。)

 

屈折しているかもしれませんが、僕自身は、一部の人であろうが、一時的であろうが、熱狂的に支持されるより、穏やかに、長く、ある意味ゆるく支持される作家を目指したいな、と思っています(作風も穏やかな癒しを狙っていますから・・)。

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本当に好きなこと

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メエー

昨年、僕の友人が公務員を中途退職しました。

現職中から、海外不動産に投資していて、家賃収入で暮らしていける目処がたったので、40代後半に安定した公務員の職を捨てて、独立したのですが、彼は現職時代、ギターを弾くのが大好きで、仕事を辞めたら、ギター弾きまくる、と言っていたのですが、1年経った今、全く弾かなくなってしまったのです。

僕が陶芸教室に通っていた頃も、定年近い会員が、退職したら、思う存分作るぞ、と言っていたのが、退職して暫くすると来なくなる、ということが度々ありました。

僕と同時期に公務員を定年退職した友人は、大の読書好きだったのですが、辞めてからは、すっかり本を読む気が失せたといって、今はDVD鑑賞にはまっているようです。

さて、自分の場合、現職時代は、ビリヤード場に熱心に通っていたのですが、退職後は、すっかりやる気が失せたのです。ウクレレは辛うじて続いていますが、これも、細々という感じ。

どうやら、好きだと思っていたことも、仕事の憂さ晴らし、気分転換でやっていたものは、仕事上のストレスが無くなると、バランスが崩れて、やる気が失せる、言い方を変えれば、やる必要性が無くなってしまう場合があるようです。

しかしながら、ハンドメイドの創作活動は、有難いことに、現職時代以上に熱心になり、続いています。

分析すると、創作活動は、面倒なことや、煩わしいことも含め、生活のメインに据えてやろうとしていたからで、結局仕事が創作活動にすり替わった、ということのようです。創作に関することは、本当に好きでやっているし、とても楽しいのですが、本気でやっているので、思うようにいかないこと、ガッカリすること、ストレスが溜まることもあるのですが、むしろ、それだからこそ、続いているのかな、と思います。

ただひたすら、楽しいだけのことには、深みがなく、気晴らしにしかならないのかな、と思ったりもします。

 

今の、気晴らしは(映画館に出向いての)映画鑑賞、日帰り温泉、音楽鑑賞辺りでしょうか。これらの楽しみで、ストレスが溜まることは皆無ですから。

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ネイチャーアニマルワンダーランド雑観

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ちっちゃい子達(4.5cm)

先日2日に無事終了した、「ネイチャーアニマルワンダーランド」の事後報告をします。

発足当初知名度も低かった当イベントも、いつからかSNS上で「ネイアニ」という愛称で呼ばれるようになり、特にぬいぐるみテディベア好きにはかなり浸透してきました。

今回は、奇しくもアイドールと重なってしまい、あちらの方がメジャーイベントとあって、来場客数の減少を危惧していましたが、昨年とさほど変わらない来客数でほっとしました。

向こうはカスタムドール、こちらは創作系とあって、うまく棲み分けが進んだのでしょうか。

それでも、毎回来てくれている人の顔が見えなかったり、いつも午前中に来てくれる人が、午後から来場したり、個人的には、明らかにアイドールの影響がありました。

今回気づいたのは、羊毛フェルトの展示が減って、テディベア/ぬいぐるみ系の出展が増えたこと。テディベア/ぬいぐるみ系の出展は、2年前に比べて、1.5倍くらいになっていると思います。

今回一番印象に残っているのは、常連出展のYさん(Yさんは、多分このブログを読んでいないと思いますが、あえて名を伏す。)のこと。

Yさんは、今年に入って、かなり尖がって、昨年よりも個性が際立ち、随分進化したなあ、素晴らしいなあ、と思っていたのですが、今回閉会の1時間前後に立ち話しをしたところ、今年になって売れなくなった、具体的に「今回は〇点しか売れなかった」と話してもらえました。その余りの少なさに愕然としたのですが、今までのファンが離れていってことが、明らかなのがわかりました。

一般受けする可愛さがとれて、(いわゆるファンタニマ受けする)妖艶な怪しさが増した今、彼女は踏ん張り時だな、と思いました。もう以前のような作品は作らない、と言っていたので、自分で退路を断ったようです。

僕が見る限り、作品の質も世界観も、間違いなく向上しているので、新たなファンを獲得するのに時間が必要だと思います。

りっぱな覚悟だな、と思いつつ、果たして自分にそこまでの覚悟があるか、といえば、正直ありません。

 

自分にも具体的な変化のイメージはあるのですが、今まで支持してくれた方々は離れていくだろうな、と思うとYさんのような英断はできないでいます。

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イベントの回数

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チュンチュン ピヨピヨ

いよいよ明日122日、浅草で開催される、ネイチャーアニマルワンダーランドに出展します。なんとか、50+αの作品が用意出来ました。

一昨日に準備が終わり、今日は何もする気が起こらず、ブラブラしてしまいました(いつもイベント前日はそうなりますが。)

しかも、イベント前日は、なにか、忘れ物をしているような気がして、なんとなく落ち着きませんね。

今年は、トータル6回のイベントに出展しました。昨年は、なんとこの倍の数に出展しました(月平均1回!)。

そのため、昨年は、自分を振り返る余裕が全くなく、ただ過去の作品をトレースするだけで、あまり進歩のない1年になってしまいました。今年は、そうならないよう、デザフェスなどのハンドメイド系のイベント出展を取りやめて、出展するイベントを厳選しました。

あと一回、今月20日~25日まで、銀座松屋で開催される、加藤日砂さん企画の「赤、緋、朱、紅いろいろ世界展」にも出展しますが、こちらは出展作品が5点程なので、なんとか乗り切れそうです(この展示会については、後日詳しくご報告する予定です。)。

今回、前回のイベントから約3カ月空いたので、色々実験的な試作が出来ました。

有難いことに、9月一杯は、新しいアイデアを考えることと、それを形にすることに専念で

お陰様で、来年以降に着手する予定のアイデアも準備できたので、やはり、1年のうちで、全くイベントに出ない期間が連続3カ月は必要だな、と痛感しています。

次のイベントが3月中旬なので、また3カ月近く空きますが、この間に、新しいアイデアを形にしていこう、と思っています。

来年は、今年出展した6回に、もう1~2回出展を増やそうと思っていますが、来年も、9月上旬から12月上旬までは、絶対イベントを入れないでおこう、と決めています。

明日はアイドールと日程が被っているので、いつもよりはお客さんが少ないかもしれませんが、楽しんできたいと思います。

 

 

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